【専門家監修】網戸掃除は簡単にできる!7つのコツを分かりやすく解説

網戸が汚れているのですが、網戸を外したり濡らしたりして掃除することを考えると面倒です。簡単な掃除方法はありませんか?

汚れた網戸を外さずに掃除する方法もあります。網戸掃除は一見大変そうに思えますが意外と簡単なので、ぜひ試してみましょう。

網戸は屋外に飛散しているホコリや砂、花粉などが付着して汚れてしまいます。また、タバコのヤニやキッチンの油汚れなど、室内側からの汚れが網戸に付着してしまうこともめずらしくありません。


汚れた状態の網戸を使っていると、外からの風が網戸を通って室内に入るときに空気が汚れてしまいます。また、家の景観も悪くなってしまうので、網戸は時々掃除してきれいに掃除しておきましょう。


網戸掃除にはいくつかの方法があるので、取り組みやすい方法を選んで試してみるのがおすすめです。この記事では網戸掃除の手順や、網戸の汚れを防ぐテクニックについてご紹介いたします。


小原 匡人

早稲田大学国際教養学部卒。
その後、ハウスクリーニング専門ポータルサイト「おそうじ合衆国」の立ち上げに参画。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催する「ハウスクリーニング技術研修会」へ積極的に参加し、ハウスクリーニング業者との密接な関係構築・情報交換に努めています。収納や清掃をテーマに、様々な記事の監修・執筆にも関与。ハウスクリーニングアドバイザー取得。


網戸が汚れる主な原因とは?

そもそも網戸はなぜ汚れてしまうんですか?

網戸は屋外に設置されているのですぐに汚れてしまいます。目に見えない汚れが付着していることもあるので注意が必要です。

網戸の目は細かいため、汚れが詰まってどんどん蓄積してしまいます。


特に網戸にくっつきやすいのは空気中の土ぼこり、排気ガスの汚れなどです。また、花粉や黄砂が網戸にからみついて汚れてしまうことがあります。近隣に工場などがある場合には、煙に含まれる細かい灰やチリが網戸につく可能性も考えられます。


網戸の汚れの原因は屋外のホコリやチリだけではありません。窓を開けたときに、室内のホコリやチリが網戸にからんでしまうこともあります。また、結露や雨が原因で網戸にカビ汚れが付着する場合も多いものです。


キッチンやダイニングの網戸には、調理のときに発生する油を含んだ空気が付着してしまいます。網戸掃除を怠っていると網戸が油汚れでベタついてしまうので注意してください。また、タバコを吸う方がいる場合にはタバコのヤニが網戸に付着するケースも多いものです。

網戸が汚れてしまう原因はたくさんあるんですね。

網戸が汚れてしまったときには、汚れの種類に合わせた掃除方法を選択するのがおすすめですよ。

網戸掃除の手順と使えるテクニック

網戸が汚れたときには、拭き掃除をすればきれいになりますか?

網戸掃除のときにいきなり水拭きをしてしまうと、汚れが湿って網戸に定着してしまい、うまく落とせなくなってしまいます。汚れを払い落としてから拭き掃除や洗掃除で仕上げていくのが網戸掃除の基本です。詳しい掃除方法や簡単な掃除のテクニックを見ていきましょう。

ここからは、網戸の汚れを落とすための掃除方法を7つご紹介いたします。

基本の網戸掃除テクニック

まずは、網戸掃除の基本的な方法をおさえておきましょう。


網戸掃除をするときにはブラシや刷毛(はけ)を用意しておきます。毛が硬いものは網戸を傷つけてしまうことがあるので、毛が細くやや軟らかいタイプのブラシを選びましょう。


ブラシの面積が大きく毛の密度の高いものであれば、効率的に網戸を掃除できます。掃除専用のブラシのほか、カー用品店で手に入る車用のブラシを使うのもよいでしょう。


このブラシや刷毛を使い、網戸を上から下へ払うようにします。こうすれば、網戸の目に詰まっているゴミやホコリをきれいに落とすことができます。


このとき、窓を開けているとホコリが室内に入ってしまうため、網戸掃除は窓を締め切っておこないましょう。また、ホコリが飛散するのでマスクをしておくとよいでしょう。


十分に汚れを落としたら、地面に落ちたホコリやゴミを掃除機で吸い取るか、ちりとりで取っておきましょう。このタイミングで網戸のサッシの溝も掃除しておくのがおすすめです。


十分に網戸のホコリを落としたら、雑巾かスポンジに水を含ませて網戸を拭き上げていきます。網戸がベタついて汚れているときには、バケツ飲みずに中性洗剤を含ませて混ぜ、この水で雑巾やスポンジを絞ってから拭き掃除をしていきます。


雑巾やスポンジで網戸を拭くときには、下から上に向かって動かすのがポイントです。下から上に向かって拭き上げれば水がたれにくくなり、網戸をきれいに掃除できます。


水が垂れるのが気になるときには網戸の表に乾いた雑巾やふきんを、裏に濡れた雑巾やスポンジを当てて拭いていきましょう。


中性洗剤を使って掃除した場合には、最後に網戸を水拭きして仕上げていきます。網戸は屋外に設置されているので、水を使って掃除したあとには放置していれば自然に乾きます。

網戸を丸洗いする掃除のテクニック

余裕があれば、網戸を取り外して丸洗いするのもおすすめです。


網戸を取り外して庭先などに出したら、ホースやシャワーの水をかけて丸洗いしていきましょう。


高圧洗浄機を使って掃除してもいいのですが、圧力が強すぎると網戸が破損してしまうことがあるので注意が必要です。


水を十分にかけて網戸を洗ったら、取り付け直して乾燥させておきましょう。

市販のグッズを使った網戸掃除テクニック

市販の網戸掃除スプレーを使用すれば、網戸を簡単に掃除できます。


製品によって使い方は異なりますが、多くのは網戸掃除スプレーは網戸全体に薬剤を吹きかけるだけで掃除ができます。スプレーを噴射したあとには濡れたふきんや雑巾で水拭きして網戸をきれいにしていきましょう。


また、コロコロと転がすだけで網戸の汚れが取れる、ローラータイプの網戸掃除グッズも市販されています。こういったアイテムを使えば手軽に網戸掃除ができるので、ぜひ取り入れてみましょう。

掃除機を使った網戸掃除のテクニック

掃除機を使えば、網戸にからみついた細かい汚れをきれいに吸い取ることができます。ただし、網戸をそのまま掃除機で吸っても汚れはほとんど吸引できません。


まずは、網戸の内側のサッシに合わせて、新聞紙をテープで貼り付けます。この状態で網戸の外側から全体に掃除機をかけるようにすれば、汚れを効果的に吸引できます。


このとき、掃除機を強く押し付けるようにすると網戸がたわんだり破れたりすることがあるので注意しましょう。優しい力で掃除機をかければ、網戸を傷つけずにきれいに掃除できます。

フローリングワイパーを使った網戸掃除のテクニック

フローリング掃除に使うフローリングワイパーを網戸掃除に活用してみましょう。


用意するのはフローリングワイパー本体と、ウェットタイプのフローリングワイパーシートです。厚みやでこぼこのあるウェットシートを使えば、より汚れが落ちやすくなります。


フローリングワイパーを短く収縮させてウェットシートをつけたら、網戸の外側を拭き上げていきましょう。十分に汚れを落としたら、最後にシートを外してサッシを拭き上げていきます。


網戸周辺にゴミやホコリが落ちたときには、掃除機で吸い取るとよいでしょう。

ストッキングを使った網戸掃除のテクニック

破れてしまったなどの理由で不要になったストッキングを網戸掃除に使うテクニックもあります。


ストッキングをくるりと丸めたら、網戸の外側を軽くこするようにして拭いていきましょう。こうすることでストッキングと網戸の間に静電気が発生し、ホコリが吸着して落とすことができます。


網戸を十分にこすったら、網戸の周りに落ちたホコリやゴミを掃除機で吸い取って仕上げていきましょう。

重曹を使った網戸掃除のテクニック

網戸に汚れが蓄積しているときや、網戸が油汚れでベタベタしているときには、重曹を使って掃除してみましょう。


まずは100円ショップなどで購入できるスプレーボトルを用意し、水100グラムあたり重曹小さじ1杯を目安にして重曹水を作ります。網戸全体に重曹水を吹きかけたら、10分程度放置して汚れを浮かせていきましょう。


次に、雑巾かメラミンスポンジを使って網戸をこすって汚れを落としていきます。十分に汚れを落としたら、網戸を乾拭きしてきれいにしましょう。

掃除機やフローリングワイパーを使った掃除方法であれば手軽にできそうですね。

網戸を外さずに掃除するテクニックはいくつかあります。網戸を外すのはかなりの手間ですが、外さなくて済むのであれば気が向いたときにサッと掃除できると思います。

網戸掃除の頻度やおすすめの時間帯

網戸はどれくらいの頻度で掃除したらいいですか?頻繁に掃除するのはやはり少し面倒に感じるのですが…

網戸は頻繁に掃除しなくても特に問題ありません。1年に2回程度を目安に、汚れが蓄積するタイミングを狙って網戸掃除しておきましょう。

初夏と初秋の時期は、網戸掃除に適しています。網戸がそれほど汚れないのであればこの時期を狙って掃除するのがおすすめです。また、網戸掃除に適した時間帯や天候もあるので、チェックしておきましょう。

5月頃は網戸掃除に適している

網戸掃除におすすめのタイミングは、スギ花粉やヒノキ花粉の飛散が終わる5月頃です。この時期であれば暖かい日が増えてくるので、水を使った掃除がしやすくなります。


夏が近づくと窓を開けて過ごす日が増えるので、網戸に付着した花粉が室内に飛散するおそれがあります。5月のうちに、きれいに網戸を掃除しておきましょう。

9月から10月に網戸掃除をするのもおすすめ

台風シーズンが過ぎた9月から10月頃に網戸を掃除するのもおすすめです。


大掃除というと12月におこなうイメージがあると思います。しかし、12月はときに雪が降り積もるほどの寒い日が続くため、網戸を水で流したり屋外に出て拭き上げたりする掃除はかなり苦痛になるものです。


秋の穏やかな晴天が続く9月から10月の時期であれば、気持ちよく網戸掃除ができます。この時期までに網戸掃除をしておけば、年末に慌てて網戸の大掃除をしなくてすみます。

網戸が汚れやすいのならこまめな掃除が必要

網戸が汚れやすい環境にある場合には、頻繁に網戸掃除をしたほうがいいかもしれません。


たとえば交通量の多い道路に網戸が面している場合には、排気ガスや車が巻き上げるホコリによって網戸はすぐに汚れてしまいます。また、公園や工場、河川敷や海などが近くにある場合にも、砂やホコリが混じった風が網戸に吹き付けることになるため、網戸は汚れやすいのです。


こういったことが原因で網戸がすぐに汚れてしまうのであれば、掃除する回数を増やすことが望ましいです。

網戸掃除前には天候や湿度もチェックしておこう

網戸掃除をするときには天気や風力、湿度などを確認しておきましょう。


晴れて乾燥している昼間の時間帯は、網戸を掃除してもホコリが舞い上がって再度網戸に付着してしまうことがあります。また、風の強い日も網戸掃除にはあまり向いていません。


網戸を掃除するのなら、湿気のある朝方や夕方、曇りの日などを選ぶのがおすすめです。この時間帯であればホコリが舞い上がりにくく、汚れをきれいに落とすことができます。

網戸がそれほど汚れないのなら掃除は年2回程度でいいんですね。

気候のいい時期を狙えば、網戸掃除もそれほど苦ではなくなります。特に、寒くなる前の秋の時期に網戸掃除をしておくのは大切なポイントです。

網戸の汚れを防ぐためのポイント

網戸が汚れていると、網戸を通った空気が室内に入り込んでしまい、部屋の空気も汚れてしまいそうです。網戸をきれいに保つコツはありますか?

せっかく網戸を掃除したのに、またすぐに汚れてしまうのはがっかりですよね。網戸の掃除をしたあとには、新たな汚れが付着しないよう一工夫しておきましょう。汚れを防ぐ対処をしておけば、網戸掃除の頻度を減らすこともできますよ。

網戸掃除のあとには以下のようなグッズを使ってケアしておきましょう。

  1. 柔軟剤
  2. 結露防止スプレー
  3. 網戸フィルター

それぞれのグッズの使い方について詳しくご説明いたします。

柔軟剤を使った網戸ケアのテクニック

柔軟剤には静電気を抑える効果があり、洗濯に使えば洗濯物にホコリやチリがくっつくのを防いでくれます。これと同じように、柔軟剤を網戸に塗っておけば網戸にホコリが引き寄せられにくくなり、網戸の汚れを防げます。


まずは普段洗濯に使用している市販の柔軟剤を雑巾やスポンジに染み込ませましょう。あとは、これを網戸に塗りつけるようにしながら拭き上げていけばOKです。


柔軟剤がうまく伸びないときには雑巾やスポンジを少し濡らすとよいでしょう。


網戸に柔軟剤を塗れば、換気のたびに室内にいい香りが満ちる嬉しい効果も得られます。柔軟剤を使ったケアの効果は2カ月程度持続するので、汚れが気になり始めたら再度柔軟剤を塗布しておきましょう。

結露防止スプレーを使った網戸ケアのテクニック

窓に吹きつけるタイプの結露防止スプレーを使うときには、網戸にも塗布しておきましょう。結露防止スプレーには、ホコリや花粉の付着を防ぐ効果があります。


スプレーを網戸に直接吹きかけてもいいのですが、雑巾などの乾いた布を網戸に当ててから吹き付ければより薬剤が定着しやすくなります。スプレーを吹き付けたあとには網戸を軽く拭き、薬剤を伸ばしておきましょう。

網戸フィルターを使った網戸ケアのテクニック

ホームセンターやネットショップで網戸フィルターを購入するのもおすすめです。


網戸に目の細かい網戸フィルターを取り付ければ、花粉やホコリの侵入を防いで網戸をキレイに保つことができます。フィルターが汚れてしまったときには張り替えるだけできれいになるので、網戸を掃除する頻度を減らせます。

こういったテクニックを活用すれば、網戸掃除の頻度を減らせそうですね。

せっかく網戸をきれいにしたのなら、キレイな状態をできるだけ長くキープしたいですよね。ハウスクリーニングで網戸をピカピカに掃除してもらい、その後柔軟剤や結露防止スプレーを使ってケアしておけば、きれいな状態の網戸を気持ちよく使い続けられます。

網戸をきれいに掃除しておけば、清潔な空気を室内に取り込むことができます

網戸が汚れていると換気をしたときに室内に汚れた空気が充満してしまいます。清潔で気持ちのよい空気を室内に取り込むためにも、網戸の汚れをきれいに落としておきましょう。


屋外に設置しっぱなしの網戸にはたくさんの汚れが付着しているものです。住宅のすべての窓をセルフで掃除するのはかなり大変だと思います。網戸掃除を自分でおこなうのが難しいときには、ハウスクリーニングの業者に清掃の依頼をするのがおすすめです。


小原 匡人

早稲田大学国際教養学部卒。
その後、ハウスクリーニング専門ポータルサイト「おそうじ合衆国」の立ち上げに参画。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催する「ハウスクリーニング技術研修会」へ積極的に参加し、ハウスクリーニング業者との密接な関係構築・情報交換に努めています。収納や清掃をテーマに、様々な記事の監修・執筆にも関与。ハウスクリーニングアドバイザー取得。