トイレの掃除方法は?必要な道具や手順をわかりやすく解説
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トイレのカビや汚れが気になります。簡単で効果的な掃除方法が知りたいです。
トイレ掃除の基本は、「汚れを見つけたらすぐに掃除すること」です。トイレの汚れは、時間が経つとこびりついて取れなくなります。この記事で紹介する方法なら、毎日1分サッと掃除するだけでトイレを綺麗に保てます。
住まいの水回り設備の中でも、特に汚れやすいのがトイレです。トイレの汚れを放置していると、悪臭や排水管の詰まりの原因になります。
しかし、トイレは、タンクや便座、便器の中や側面など、汚れがたまりやすい場所が多く、小まめにお手入れするのが大変です。
この記事では掃除のプロが、トイレを綺麗に保つ手軽な掃除方法や、トイレ掃除に役立つ基礎知識、汚れを未然に防ぐポイントについて解説します。
小原 匡人
早稲田大学国際教養学部卒。
その後、ハウスクリーニング専門ポータルサイト「おそうじ合衆国」の立ち上げに参画。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催する「ハウスクリーニング技術研修会」へ積極的に参加し、ハウスクリーニング業者との密接な関係構築・情報交換に努めています。収納や清掃をテーマに、様々な記事の監修・執筆にも関与。ハウスクリーニングアドバイザー取得。
トイレ本体の掃除方法を4ステップで徹底解説
トイレのタンクや便座、便器を手軽に掃除する方法を教えてください。
トイレ本体の掃除は、使い捨てのお掃除シート(除菌シート)があると便利です。毎日1回、サッと拭き掃除するだけで除菌できます。便器の内部は、水垢で汚れやすい水位線(たまった水の境目)を中心に、トイレ用ブラシでこすり洗いしましょう。
ここでは、トイレ本体の掃除方法を4つのステップで解説します。
トイレ用のお掃除シートでタンクを拭く
トイレを綺麗に保つポイントは、小まめに除菌することです。トイレ用のお掃除シートがあれば、タンクや便座、便器の下や外側などをサッと綺麗にできます。お掃除シートがない場合は、コンビニでもらえるおしぼりや、除菌効果があるウェットティッシュで代用可能です。
まずはトイレのタンクや手洗い部分(シンク)から、お掃除シートで拭き掃除しましょう。水を流すレバー(レバーハンドル)も忘れずに除菌してください。レバーは手を洗う前に使用することが多いため、大腸菌などの雑菌の温床になっています。
タンクの手洗い部分を念入りに掃除したい場合は、どうすればよいですか?
メラミンフォームのスポンジ(メラミンスポンジ)など、洗剤不要のスポンジを使うと便利です。水をつけてこするだけで、水垢などの汚れを綺麗に落とせます。ただし、タンクの材質によっては細かい傷がつく可能性があるため、目立たない場所で確かめてから行ってください。
便座のゴミやホコリを取ってからお掃除シートで拭く
次にお掃除シートを使って、便座を除菌します。普段は見えない便座の裏側や、フタの部分も忘れずに拭いてください。
ただし、便座はプラスチック製のため、ゴミやホコリが残ったまま掃除すると、細かい傷ができてしまう可能性があります。大きなゴミやホコリを取ってからお掃除シートで拭きましょう。
汚れが取れない場合は、便座に洗剤を使用してもよいですか?
はい。固く絞った雑巾に住居用洗剤(中性洗剤)をスプレーし、やさしく拭いてください。強い洗剤の使用は避けましょう。ただし、クッション用のゴムやワッシャーのカビには、カビ取り剤もしくは塩素系漂白剤を使用しても構いません。便座の他の部分に付着しないよう、ハケや綿棒などにつけて塗布してください。
トイレ用ブラシで便器の内部をこすり洗いする
便座を除菌したら、トイレ用ブラシで便座の内部をこすり洗いしましょう。毎日隅々までピカピカにするのは大変なため、便器のフチの裏側や、水垢がたまりやすい水位線(たまった水の境目)など、汚れやすい場所をサッと掃除するだけで構いません。
便器の汚れを放置すると、頑固な黄ばみや尿石になってこびりつき、トイレ用洗剤を使っても落ちにくくなります。トイレに行ったついでなど、毎日1回便器をこすり洗いする習慣をつけると後々楽ができます。
便器の下や側面も忘れずにお掃除シートで拭く
また便器の下や側面も、忘れずにお掃除シートで除菌してください。
便座のフタの取り付け部分など、狭くて掃除しにくい場所は、綿棒や隙間掃除用のスポンジがあると便利です。手元にない場合は、割り箸に使い古しの布切れ(綿素材)を巻き付け、住居用洗剤をスプレーすると即席の掃除道具になります。
なるほど。これくらい簡単な掃除なら、毎日続けられそうです。
毎日1~2分、小まめにお手入れすることで、時間や手間をかけて掃除する回数を減らせます。汚れが目立つようになってきたら、トイレ用洗剤や住居用洗剤を使用し、念入りに掃除してください。
トイレの壁や床の汚れをしっかり拭き取る2つのポイント
トイレの壁や床も、目に見えない雑菌で汚れていると聞きました。
はい。トイレの壁や床は、尿の飛沫やホコリ、結露の水など、さまざまな原因で汚れています。気になる方は、週に1回を目安として念入りにお手入れしましょう。
ここでは、トイレの壁や床の汚れをしっかり拭き取るポイントを2つ紹介します。
壁の汚れやすい部分をお掃除シートで拭く
トイレの壁は、毎回全面を掃除する必要はありません。汚れやすい部分を中心に、上から下に向かってお掃除シートで拭きましょう。
特に、便器の両脇にある壁は、腰の高さまでを目安として、集中的に掃除してください。目には見えなくても、尿の飛沫などが飛び散っています。尿の汚れを放置すると、嫌なニオイの原因になったり、壁材とアンモニアが反応し、黒いシミができたりする可能性があります。
片側を下まで拭いたら、新しいお掃除シートに交換し、壁の両面を除菌してください。
床はホコリや髪の毛を取ってからお掃除シートで拭く
トイレの床は、壁よりも汚れがたまりやすい場所です。トイレ掃除に使うブラシと同じくらい汚れているといわれています。
トイレの床を掃除する前に、まず、掃除機などでホコリや髪の毛を吸い取りましょう。特に、便器の裏側はホコリがたまりやすいため、手の届く範囲で取り除いてください。
その後、使い捨てのお掃除シートで床をしっかりと除菌していきます。床が白木(素木)のフローリングの場合は、木目に沿って拭きましょう。
便器と床のつなぎ目の部分は、汚れがたまりやすい場所です。つなぎ目に黒ずみがある場合は、綿棒や隙間掃除用のスポンジに住居用洗剤をスプレーし、こすり洗いしてください。
トイレ掃除で忘れがちな6つの場所
トイレ掃除で、他に綺麗にしておく場所はありますか?
はい。意外と忘れがちな場所が6つあります。トイレに行くついでに、サッと掃除する習慣をつけましょう。
ここでは、トイレ本体や壁・床以外に掃除すべき場所を6つ紹介します。
天井や換気扇のホコリを週1回を目安に取り除く
週1回を目安として、天井や換気扇(換気口)のホコリを取り除きましょう。ハンディタイプのモップがあると、手が届かない場所のホコリもサッとひと拭きできます。
ホコリを舞い上げずに掃除したい場合は、マイクロファイバー(超極細繊維)のモップがあると便利です。
洗面台や鏡の水垢をメラニンスポンジでこすり落とす
洗面台や鏡が、水垢によって白く汚れている場合は、メラミンスポンジでこすり洗いしましょう。メラミンスポンジとは、メラミンフォームという素材で作られたスポンジのことで、洗剤を使わずに汚れを落とせます。
ただし、洗面ボウルの材質によっては、メラミンスポンジでこすると傷がつく場合があります。目立たない場所で問題がないか確認してからメラミンスポンジを使用してください。
タンク内部のカビや水垢を月1回を目安に掃除する
トイレタンクの内部は、常に水が流れているため、カビや水垢で汚れやすい場所の一つです。月に1回を目安として、タンクのフタを開け、メラミンスポンジなどで念入りに掃除しましょう。
市販のトイレタンク洗浄剤を利用すれば、タンクを開けずに内部をつけ置き洗いすることも可能です。
収納棚はお掃除シートで月1回を目安に拭き掃除する
トイレの収納棚も、時間が経つにつれて手垢やホコリなどの汚れがたまっていきます。月に1回を目安として、ホコリ取りやお掃除シートでの拭き掃除を行いましょう。
便座カバーやマットは週1〜2回を目安に選択する
便座カバーやマットには、尿の飛沫などが飛び散っており、時間が経つと悪臭の原因になります。週1~2回を目安として小まめに洗濯しましょう。
ペーパーホルダーの手垢をお掃除シートで拭き取る
トイレットペーパーを入れるペーパーホルダーは、意外と汚れがたまっている場所の一つです。使用するたびに手で触れるため、手垢や皮脂で汚れやすくなっています。
トイレを使用するついでに、お掃除シートなどで拭き掃除をするとよいでしょう。
トイレ掃除を始める前に知っておきたい4つの基礎知識
トイレ掃除を始める前に知っておくべきことはありますか?
トイレ掃除の正しい順番や、綺麗な状態をキープする頻度などを知っておくとよいでしょう。また毎日のお手入れが楽になる掃除道具も紹介します。
ここでは、トイレ掃除に役立つ基礎知識を4つ紹介します。
トイレ掃除は便器・壁・床の順番に行う
トイレ掃除は、便器(トイレ本体)・壁・床の順番に行うのが基本です。
トイレの汚れは、トイレ本体から壁や床へと広がっていきます。汚れの原因である便器を徹底して綺麗に保てば、壁や床に広がる汚れを減らせます。
またトイレ本体も、タンクから便座、便器の中・外へと、上から下に向かって掃除するとよいでしょう。
最低でも月に1回は念入りに掃除する
小まめにトイレ掃除をしていても、使用するにつれて汚れや雑菌、水垢などが蓄積していきます。最低でも月に1回を目安として、以下の場所を掃除するとよいでしょう。
- 便座とフタの隙間の部分
- トイレタンク
- 収納棚
- 掃除用のトイレブラシ
使いやすい掃除道具を準備しておく
掃除の手間を減らすには、使いやすい掃除道具を準備しておくことが大切です。以下の道具や洗剤を揃えておくと、トイレのさまざまな汚れに対処できます。
トイレに置く物はできるだけ少なくする
トイレに置いてある物は、尿の飛沫やホコリ、水滴、結露の水などによって、自然に汚れていきます。トイレに置く物はできるだけ少なくすると、掃除の手間を減らせます。
また便座カバーやマットも、汚れが染み込みやすい布製ではなく、手軽に拭き掃除できる素材を選びましょう。
トイレの汚れを防止するコツ3選
トイレ掃除の手間を減らすには、毎日1~2分、小まめにお手入れすることが大切なのがわかりました。
はい。それに加えて、トイレに汚れが定着しにくくするコツを実践すれば、時間や手間をかけて掃除する回数を減らせます。
ここでは、トイレの汚れを防止するコツを3つ紹介します。
便器の内部をコーティングする
1つ目は、便器の内部をコーティングする方法です。
コーティング剤には、便器の中に貼りつけるスタンプタイプと、スプレーで吹きかけるスプレータイプの2種類があります。それぞれ役割や効果の持続期間が異なるため、自分に合ったタイプを選びましょう。
コーキング剤で便器と床の隙間を埋める
2つ目は、コーキング剤を使用する方法です。
コーキング剤とは、目地や隙間などを充填する材料のことで、トイレ用の商品も販売されています。便器と床に隙間が生じている場合は、コーキング剤で埋めると汚れや黒ずみを防止できます。
充填に使ったコーキング剤が汚れた場合に備えて、剥がしやすいタイプの商品を選ぶとよいでしょう。
トイレクリーニングの専門業者に相談する
3つ目は、トイレクリーニングの専門業者に相談する方法です。
クリーニング業者なら、便器を汚れにくくする防カビ・抗菌コートから、頑固で落ちにくい汚れの洗浄まで、トイレに関するさまざまな悩みを解決できます。
なかなか落ちない汚れがある場合は、専門業者に相談してみようと思います。
クリーニング業者を探す場合は、全国の優良店に一括で見積もりを依頼できる比較サイトを利用すると便利です。
トイレの正しい掃除方法や汚れを未然に防ぐコツを知ろう
トイレの中は、目には見えなくても尿の飛沫などで汚れています。便器・壁・床の順番で、毎日1~2分、小まめに掃除する習慣をつけましょう。トイレ用のお掃除シートがあれば、トイレのタンクや便座、便器の下や側面など、さまざまな場所を綺麗に除菌できます。
また、トイレを汚れにくくするため、便器内のコーティングも検討してみましょう。自分で行うのが難しい場合は、トイレクリーニングの専門業者に相談してください。
小原 匡人
早稲田大学国際教養学部卒。
その後、ハウスクリーニング専門ポータルサイト「おそうじ合衆国」の立ち上げに参画。公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催する「ハウスクリーニング技術研修会」へ積極的に参加し、ハウスクリーニング業者との密接な関係構築・情報交換に努めています。収納や清掃をテーマに、様々な記事の監修・執筆にも関与。ハウスクリーニングアドバイザー取得。
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